通信系編集部ディレクター。通信系メディアの編集を3年以上経験しており、そこで得た通信のお得な情報をプロ目線で発信。ぜひ、この記事を読んでいただき、毎日の通信料金を安く、通信環境を快適にしてください!
通信系メディアディレクター 毛利浩一郎
現代のマンション生活において、快適なWiFi環境は欠かせません。テレワークや動画配信サービスの普及により、安定したインターネット回線が求められるようになりました。しかし、どのWiFiが自分のマンションに最適なのか分からず、迷っている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、マンションで使えるWiFiの種類から選び方、導入の注意点、そしておすすめサービスまでを徹底解説。これを読めば、自分に合ったWiFiが見つかります。
マンションで使えるWiFiの種類と特徴
マンションで利用できるWiFiには複数の種類があり、それぞれに特徴と適した利用シーンがあります。以下では代表的な5種類のWiFiについて解説します。
光回線|速度・安定性重視なら最有力候補
光回線は、マンションで最も高速かつ安定したインターネット接続を提供する選択肢です。動画のストリーミングやオンラインゲーム、大容量のファイル送受信など、データ通信量が多い使い方でもストレスなく利用できます。
回線の種類には、マンション全体で共用のVDSL方式や、各戸に直接光ファイバーを引き込むFTTH方式があります。特にFTTHは速度・安定性ともに優れており、在宅勤務にも適しています。
ホームルーター|工事不要ですぐ使える
ホームルーターは、コンセントに差すだけですぐにWiFi環境が整う手軽さが特徴です。固定回線のような工事が不要なため、工事の難しいマンションや賃貸物件にも向いています。主にモバイル回線を利用しており、5G対応モデルであれば速度も申し分ありません。
移設もしやすいため、引っ越しの予定がある人にもおすすめです。

ただし、利用エリアによって通信速度に差が出る点には注意が必要です。
ポケット型WiFi|外出先でも活躍する万能型
ポケット型WiFiは、持ち運びできるコンパクトな端末で、外出先でも快適なネット接続を可能にします。月間100GB以上の大容量通信に対応した機種も増えており、短期的なマンション利用や出張時にも便利です。
充電式のため設置場所を選ばず、工事不要ですぐに使える点も魅力です。一方で、電波状況に左右されやすく、複数人での同時利用時には速度が落ちる場合があります。
テザリング|スマホで手軽にネット接続
スマートフォンのテザリング機能を使えば、ルーターを使わずにPCやタブレットをインターネットに接続できます。設定も簡単で、急なネット接続が必要な場面に重宝します。
ただし、スマホのデータ通信量を大量に消費するため、長時間の使用や動画視聴などには不向きです。バッテリー消耗も早くなるため、常用するには少々心もとない手段と言えます。
備え付けWiFi|最初から使えるが注意点も
マンションによっては、最初からインターネット回線が備え付けられており、入居後すぐに使えるケースもあります。月額料金にネット代が含まれていることも多く、初期費用を抑えたい人には魅力的な選択肢です。
ただし、回線が共有のため混雑しやすく、速度が出にくいケースがあります。

オンライン会議や動画視聴が多い人には、やや物足りなさを感じることもあるでしょう。
マンションのネット環境を確認する方法
WiFiを選ぶ前に、まずは自宅マンションのネット対応状況を確認することが重要です。回線工事の可否や設備の有無で選べるサービスが異なります。
物件のネット対応状況を不動産に確認
WiFi回線を選ぶ前に、まずは今住んでいる、もしくは入居予定のマンションがどのようなネット環境に対応しているかを確認する必要があります。不動産会社や管理会社に問い合わせることで、備え付けの回線や利用可能な通信サービスの情報を入手できます。
特に光回線が導入済みかどうかや、VDSL方式・LAN方式・FTTH方式のいずれかを確認しておくと、導入後のトラブルを防げます。
希望の回線が導入可能かを調べる
自分が使いたいインターネット回線が、そのマンションで利用可能かどうかも大切なポイントです。多くのインターネットサービス提供会社では、公式サイトから住所を入力するだけで対応可否を調べることができます。
また、複数のプロバイダを比較しながら、提供エリア内かどうかをチェックするのもおすすめです。

希望の回線が導入できない場合は、ホームルーターやポケット型WiFiの検討も視野に入れましょう。
工事の可否・管理会社への連絡が必要なケースも
マンションによっては、光回線を新たに引き込む際に共用部の工事が必要になり、管理会社や大家さんの許可が求められる場合があります。許可が下りなければ導入自体が不可能になるケースもあるため、早めに相談することが大切です。
特に賃貸物件では、工事の可否を契約書で事前に確認しておくと安心です。管理組合の規約も一緒に確認しておくとよりスムーズに進められます。
設備ごとの回線速度や制限を比較しよう
一口に「インターネット完備のマンション」といっても、設備によって通信速度や接続の安定性には大きな違いがあります。たとえばVDSL方式では、速度が最大100Mbps程度に制限される一方で、FTTH方式では1Gbps以上の高速通信が可能です。
また、回線の種類によっては、利用時間帯によって速度が低下するケースもあるため、比較一覧表などで自分の使用スタイルに合った選択をしましょう。
WiFi回線の選び方|目的別おすすめの選択肢
利用目的によって、最適なWiFi回線は異なります。在宅勤務や動画視聴を中心に使う人と、外出先でもネットを使いたい人では選ぶべきサービスが変わってきます。
在宅ワーク・動画視聴なら光回線一択
在宅ワークや動画視聴を快適に行いたい方には、光回線が最もおすすめです。最大1Gbps以上の高速通信が可能で、ビデオ会議やストリーミングも途切れることなくスムーズに利用できます。また、アップロード速度も安定しているため、大容量ファイルのやり取りやクラウド作業にも最適です。
工事が必要ではありますが、一度導入してしまえば安定性・速度ともに満足度の高い環境を得られるでしょう。特にフレッツ光、NURO光、auひかりなどの大手回線は実績もあり、信頼性が高いです。
すぐに使いたいならホームルーター
すぐにWiFiを使いたいという方には、ホームルーターがぴったりです。コンセントに挿すだけで使えるため、面倒な工事も必要なく、最短即日でネット環境を整えられます。最近では5G対応モデルも登場しており、通信速度も向上しています。
代表的な機種には「ドコモ home 5G」や「モバレコAir」などがあり、月額料金も比較的リーズナブルです。自宅専用のネット環境が欲しいけれど、工事や契約に手間をかけたくない人に向いています。
短期利用・引っ越し予定があるならポケット型WiFi
引っ越しの予定がある方や、短期間だけネット環境が欲しい方には、ポケット型WiFiが便利です。軽量でコンパクトなため持ち運びがしやすく、外出先や旅行先でも使えるのが特徴です。契約期間に縛りのないプランも多く、必要な期間だけ使える柔軟さも魅力でしょう。
特に「縛られないWiFi」や「モンスターモバイル」などがおすすめです。

速度や接続安定性は使用場所に依存しますが、外出時のサブ回線としても活躍します。
料金の安さを重視するならセット割・キャンペーンに注目
毎月の通信費を少しでも抑えたいという方には、スマホとのセット割や期間限定キャンペーンを活用するのが効果的です。たとえばソフトバンク光では、ソフトバンクスマホユーザーに対して月額料金が割引になる「おうち割 光セット」があります。
また、プロバイダーによっては初期費用無料やキャッシュバックキャンペーンを行っている場合もあり、契約時に比較することでお得に導入できます。料金重視の方は、トータルコストに注目して選びましょう。
おすすめのマンション向けWiFiサービス5選【2025年最新】
マンションで快適に使えるWiFiサービスは、通信の安定性や速度、工事の有無、料金プランの柔軟さなどが重要なポイントになります。ここでは、2025年最新のおすすめマンション向けWiFiを5つ厳選してご紹介します。
①縛られないWiFi|契約期間に縛られず家族で安心して使える
参照:縛られないWiFi
「縛られないWiFi」はその名の通り契約期間の縛りが一切ないポケット型WiFiで、家族利用にも最適。大容量の使い放題プランが用意されており、家族での動画視聴やリモートワークでも安心です。
項目 | 内容 |
通信容量 | 上限なし(WiMAX5Gギガ放題プラン) |
最大接続台数 | 最大42台 |
通信速度 | 下り最大2.7Gbps |
通信方式 | クラウドSIM(3大キャリア対応) |
月額料金(税込) | 4,400円〜 |
契約期間 | 完全縛りなし |
特徴 | 契約縛りなし/使い放題/端末レンタル可/即日発送 |
②ドコモ home 5G|工事不要で超高速回線を自宅に
参照:ドコモ home 5G
「ドコモ home 5G」は、工事不要で自宅に設置するだけで最大4.2Gbpsの高速通信が使えるホームルーター型WiFiです。ドコモの5Gエリアに対応しており、スマホのセット割が適用されるのも嬉しいポイント。
通信制限も実質なしで、動画視聴や在宅ワークもストレスなくこなせます。マンションでも安定した速度を求める方におすすめです。
項目 | 内容 |
---|---|
通信容量 | 無制限(使い放題) |
最大接続台数 | 最大66台 |
通信速度 | 下り最大4.2Gbps |
通信方式 | 5G/4G LTE |
月額料金(税込) | 4,950円〜 |
契約期間 | 契約縛りなし |
特徴 | 工事不要/高性能端末/スマホ割引対応 |
③モバレコAir|ソフトバンク回線で安定通信&低価格
参照:モバレコAir
「モバレコAir」は、ソフトバンクの回線を使ったホームルーター型WiFi。下り最大2.1Gbpsの速度で快適にインターネットを利用できるうえ、初月月額は1,320円〜と非常にリーズナブル。
工事不要で端末が届けばすぐに利用可能。初期費用も抑えたいマンション住まいの方におすすめです。
項目 | 内容 |
---|---|
通信容量 | 無制限 |
最大接続台数 | 最大64台 |
通信速度 | 下り最大2.1Gbps |
通信方式 | ソフトバンク 4G/5G対応 |
月額料金(税込) | 1,320円〜(初月) |
契約期間 | 2年(キャンペーンによる変動あり) |
特徴 | 安価/工事不要/簡単設置 |
④NURO光|独自回線で高速&高安定な光ファイバー
参照:NURO光
「NURO光」は、独自回線による最大2Gbpsの高速通信が魅力の光回線サービスです。混雑しにくい回線構造と、高性能ONU(ルーター内蔵型)によって、マンションでも安定した速度が得られます。
マンションでの導入には工事が必要ですが、初期費用無料キャンペーンなどが充実しているため、長期的に見て非常にコスパの高い選択肢です。
項目 | 内容 |
---|---|
通信容量 | 無制限 |
最大接続台数 | 無制限(WiFiルーターに依存) |
通信速度 | 下り最大2Gbps |
通信方式 | 光回線(独自回線) |
月額料金(税込) | 5,200円〜 |
契約期間 | 2年(違約金なしプランあり) |
特徴 | 高速/安定/コスパ◎ |
⑤ソフトバンク光|スマホ割引&家族利用に最適
参照:ソフトバンク光
「ソフトバンク光」は、フレッツ光の回線を使った光インターネットサービスで、全国対応・工事可能なマンション向け回線の定番。ソフトバンクスマホとのセット割引が適用されるため、家族でソフトバンクユーザーがいる場合に特におすすめです。
安定性にも定評があり、在宅ワークやオンライン授業にも安心して使えます。
項目 | 内容 |
---|---|
通信容量 | 無制限 |
最大接続台数 | 無制限(WiFiルーターに依存) |
通信速度 | 下り最大1Gbps |
通信方式 | 光回線(フレッツ光) |
月額料金(税込) | 3,080円〜 |
契約期間 | 2年 |
特徴 | スマホ割引/全国対応/安定性◎ |
WiFiが遅い・繋がらないときの原因と対策
快適に使えていたWiFiが突然遅くなる、繋がらなくなるといったトラブルはよくある話です。原因と対策を知っておけば、迅速に対応できます。
回線の混雑やシェア制限が原因の可能性
マンションタイプのインターネット回線では、同じ建物内の複数世帯で帯域を共有していることが多く、特に夜間や休日といった利用者が集中する時間帯には、速度が大きく低下することがあります。
また、プロバイダーによっては一定の通信量を超えた場合に通信制限がかかるケースもあります。こうした問題が頻発する場合は、他の回線タイプに乗り換えるか、個別契約の光回線導入を検討するのが有効です。
ルーターの性能や設置場所を見直す
WiFiの速度や安定性は、ルーターの性能や置き場所によって大きく左右されます。古いルーターは最新の通信規格に対応しておらず、速度が出にくいケースも少なくありません。
また、ルーターを部屋の隅や床に近い場所に置いていると、電波が届きにくくなることがあります。できるだけ部屋の中央かつ高い位置に置く、家具などの障害物を避けるといった工夫で、通信環境がグッと改善されることもあります。
再起動・接続台数制限など基本的な対処法
WiFiが急に遅くなった、接続が切れるといったトラブルが起きた際は、まずルーターや接続機器の再起動を試みましょう。また、接続している端末の数が多すぎると、それぞれの通信速度が低下する原因になります。
特に動画視聴やオンラインゲームなど、帯域を多く消費する端末が複数あるときは注意が必要です。

使用していない機器のWiFiをオフにする、優先度の高い機器だけを接続するなどの工夫も効果的です。
中継機・最新ルーターの導入も有効
住居内での電波が届きにくい場合には、中継機(WiFi中継器)の設置が効果的です。ルーターと接続先の中間に設置することで、電波の範囲を広げることができます。また、WiFi 6などの最新規格に対応した高性能ルーターに買い替えることで、通信速度の向上や同時接続の安定化が期待できるでしょう。
特に、スマート家電やIoT機器が増えている家庭では、高性能なルーターの導入が快適なネット環境を支えます。
よくある質問(FAQ)で不安を解消しよう
マンションでWiFiを導入する際に、多くの人が気になる疑問点について、分かりやすく回答します。契約前に知っておくと安心でしょう。
工事不要でおすすめのWiFiは?
工事が不要で今すぐに使いたい方には、ホームルーターやポケット型WiFiがおすすめです。特に「ドコモ home 5G」は高い通信速度と安定性を兼ね備えており、工事不要で設置も簡単です。
また、縛られないWiFiなどのポケット型WiFiも、契約からすぐに使える点で人気があります。自宅に設置するだけでネットが使えるため、急ぎの引っ越しや一時的な滞在にも便利です。
ルーターは自分で用意する必要がある?
サービスによって異なりますが、多くのWiFiサービスではルーターを無料または有料でレンタルできます。光回線を導入する場合は、自分でWiFiルーターを用意するケースもありますが、プロバイダーが推奨する機種を選べば接続もスムーズです。
一方で、ホームルーターやポケット型WiFiは、ルーター込みで提供されることが多いため、別途購入する必要は基本的にありません。
契約から開通までの期間は?
光回線を新たに導入する場合、申し込みから開通までに2週間〜1ヶ月程度かかるのが一般的です。ただし、マンションによってはすでに設備が整っている場合もあり、その場合は短期間での開通が可能です。
一方、ホームルーターやポケット型WiFiは、端末が届き次第すぐに使えるため、急ぎでネット環境を整えたい方に適しています。

申し込み後、最短で即日発送されることもあります。
月額料金の相場と節約ポイントは?
WiFiサービスの月額料金は、光回線で4,000〜6,000円前後、ホームルーターやポケット型WiFiで3,000〜5,000円が相場です。節約するには、スマホとのセット割を活用するほか、キャッシュバックや工事費無料などのキャンペーンを確認しましょう。
また、契約期間に応じた割引がある場合もあるため、長期で利用する予定なら長期契約プランを選ぶのも賢い方法です。
まとめ|自分に合ったWiFiを選べば、マンションでも快適なネット生活に
マンションでのWiFi選びは、暮らしの質を大きく左右する重要なポイントです。光回線・ホームルーター・ポケット型WiFiなど、それぞれにメリットがあり、用途やライフスタイルに応じて最適な選択肢は異なります。
まずは物件のネット環境をしっかり確認したうえで、自分に合ったWiFiサービスを選ぶことが、快適なインターネット環境を整える第一歩です。
この記事で紹介したポイントやサービスを参考に、あなたにとって最適なWiFiを見つけて、マンションでもストレスのないネット生活を始めてみてください。